ブラジル旅行に行きたいな!と思って、ブラジルについて色々調べはじめると、気になってくるのはやっぱり「治安」だと思います。
友達とかにも、ブラジルに滞在中~!というと、真っ先に聞かれるのは治安のこと。
いちいち色々と答えるのは面倒くさい(ごめん…)ので、ブラジルの治安について、生活している私が思うことやブラジル人同僚から聞いた話など、まとめようと思います。
一気に書くと長くなるので、今回は防犯対策について。
今日から…今からすぐにできる、ブラジルをこれから旅行する方にも読んでいただきたい「現地の人には常識!」程度の必須防犯対策です。
目次
外にいるときに注意すること
ブラジルの都市部を旅するにあたり、基本的な防犯対策があります。
それは…外を極力歩かない!ということです。
ほとんどの場合、犯罪は外で起こります。
もちろん、家に強盗が来たり、タクシーや自家用車など車上で遭遇したり…などもありますが、銃で脅されて金目のものを盗られたり…など、ほとんどの犯罪は外にいるときに起こります。
が、ブラジルに来たのに外に出ない!というのは無理な話…、なので外を出歩く際、みんなが注意していることについて書きます。
短距離でもタクシーに乗る
ブラジルでは、なるべく外をウロウロ出歩かない…というのは基本中の基本で、特に土地勘もないし、言葉も不自由な旅行者の方は、少しの距離でも歩いて行かない方がいいです。
ブラジルはタクシー運賃がとても安いので、短距離でもタクシーに乗りましょう。
また、せっかく旅行に来たのだから…という「もったいない精神」には、少し休憩しておいてもらったほうが良いです。
道端で地図を見ながら「ここから数百メートルぐらいのところにもう一つ観光名所があるみたい…!」となっても、だからといって、張り切って無計画に知らない道をウロウロしないほうが良いです。
大都市の治安も、エリアによってぜんぜん違いますし、時間帯によっては、そこまで神経質にならなくてもいい場合もたくさんありますが、用心しすぎて後悔する…なんてことはないので、できる用心は十分にしておきましょう。
サンパウロ市内の観光スポット…パウリスタ通りなど、比較的治安が安定している地域でも、街中プラプラ…なんて場合は、昼間だからといって気を抜かないほうが良いです。
周りに注意を払う
これも、旅慣れた方には基本中の基本ですが、周りには十分に注意してください!
日本みたいに平和な国だど、ボーっとしていても何も起きませんが、ブラジルでは狙われます。
これから何かを盗ってやろう…などと考えている犯罪者の方にとっては、はっきり言って誰から盗るかとかはあまり関係ありません。
不注意そうな、ポワーっと…ポケーーっと…ボーーーーーーっとしている人なら誰でもいいのです。
犯罪者目線で考えると、強盗としては「お金持ちそうな人の財布がほしいな…」とか「高いスマホのがお金になるな!」と思っているのかもしれませんが盗りやすそうな人!というのが、大前提にあると思います。
路地
路地には入らないほうが良いです。
別に怖がらせるわけではないですが、大通りにいたらあまり神経質にならなくてもいいような通りも、路地に入ったとたん、危険な雰囲気になるようなところも多いです。
やっぱり、「せっかく旅行に来たのだから!地元の人の通る道や裏路地も探検してみたい!」なんて感覚で人目が少ない裏路地なんかに入って、取り返しのつかないことになってしまってからでは遅いので…
用がなければ路地には入らないのが一番です。
貴重品の管理
貴重品は基本持ち歩かないのが一番ですが、旅行中、移動などでどうしても持ち歩かないといけない場合も多いと思います。
ブラジル人に良く聞く、貴重品の持ち運びについての防犯対策をリストアップしてみました。
貴重品の持ち運びについて
普段使っているお気に入りの財布はもちろん置いておきます。
そして、持ち運ぶクレジットカードの枚数も極力減らしましょう。
また、移動が長い(長距離バスを利用する)場合などは、こんな風な体に巻きつける感じの
もっと安いのもありますが、レビューもよかったので、こちらにしました。
安いものは本当にペラペラで薄すぎて使いにくいこともあるので(具体的にはファスナーの開け閉めがしにくい!)ちゃんと選んでおくのが良いです。
フェイクの財布
フェイクの財布を持っていたほうがいい!というのはあまりにも有名ですが、これは、防犯対策というか、もし万が一犯罪にあってしまった場合に、すぐ差し出す用のお財布(数千円相当の現地通貨入り)です。
どんなに気をつけていても、対策をしていても、犯罪にあってしまうときはあってしまうので、しょうがないです。
でもそんなときに、スッと差し出すことができるように…被害を最小に抑えられるように、このフェイクのお財布を用意して、すぐに取り出せるところに忍ばせておきます。
パスポートはコピーで十分!
ブラジルでは、バーや商業施設などでもIDの提示を求められることが多いですが、さすがに本物をどこにでも(特に夜出歩くときに)持ち歩くのは勇気が要ります。
でも、たいていの場合はパスポートのコピーなどで事足りるので、日本を旅立つ前にパスポートのコピーを数枚用意しておいて、いろいろなところに忍ばせておきましょう。
また、私は仕事で色々なビルにビジターとして入る場合が多いのですが、そんな時、ビルの受け付けでの本人確認の際はスマホで撮影したパスポート(顔写真のところ)だけでも大丈夫でした。
ただ、スマホの取り扱いについても、いくつか注意点があります↓↓
スマホについて
ブラジルでは、スマホ…特にiPhoneがとても高いのです。
大体4,000レアル~で売られています(日本円換算で12万円弱)!
モノの値段としては、日本とあまり変わらないくらいなのですが、平均的なブラジル人の月収から比べると、実に4倍~ほどするようです。
なので、日本で売っているような高いスマホを道端でいじっていると、知らない間に強盗のターゲットになっているかもしれません。
地図アプリを使ったり、スマホを外でいじるときは、十分に気をつけてください。
また、ブラジルでは歩きスマホも絶対にやめましょう。
アクセサリー
高価なアクセサリーも狙われやすいです。
もちろん、パッと見高価かどうかなんて、分かるわけないのですが、基本的に光っているものは狙われやすいと思います。
もちろん、まったくつけるな!というわけではないですし、アクセサリーを身につけているブラジル人の方もたくさんいます。
が、旅行者の方は、たとえばお洒落なレストランでのディナーを予定している日など、目的地につくまでホテルからの移動中はバッグにしまっておいて、レストランについたら身に着ける…などの対策をおススメします。
また、高そうな時計も付けていると、知らぬ間に強盗の標的となっている場合があります。
私はブラジルに来るにあたって、カシオの定価3,000円程度の腕時計を買い足しました。
ブラジルに来るとき、韓国でいつもアクセサリー感覚で身に付けていた時計は置いていくことにしたのですが、時間を確認するときに、いちいちスマホを取り出すのも危険なので、とりあえずシンプルな(光っていない)時計を買って持って来ました。
タクシーについて
タクシーは基本的に安全とのことです。
悪質な運転手の話はあまり聞きません。
乗車時、メーターがオンになっているかどうかなど、基本的なことに気をつけて、私もいつも利用しています。
タクシー自体にはそこまで気を遣うことはないですが…問題は、タクシーに乗車中、渋滞などにハマったりしたとき、車外から狙われる可能性もあるので、そこは注意が必要です。
タクシー内では貴重品を床へ
タクシー内では基本的に、ひざの上に(外から見えるところに)あまり高そうなバッグなどは置いておかないほうが良いです。
車上を狙う強盗は、渋滞にハマっている車や信号待ちの車などを狙って、窓をぶち割ったり拳銃で脅したりして窓を開けさせたりなど…そのような場合が多いので、外から見えるところに高価なものをおかないほうがいいと思います。
私はタクシーに乗ったら、バッグなどは極力パッと外から目のつかない床のうえに置くようにしています…助手席に乗車の場合は特に!
タクシー内でのスマホ利用
また、渋滞や信号待ちなど停車中の車内でのスマホの利用にも気をつけましょう(特に外が暗い夜間!)。
スマホを車内で使うと、外から光っている画面が見えるので、とても目立ってしまいます。
すぐにiPhoneだ!と判別されて狙われる…というよりも、不意をつかれて襲われる…ということも考えられなくないので、ブラジルの都市部は渋滞が多くて、退屈かもしれないですが、停車中にスマホをいじるのはおススメできません。
タクシーはアプリで呼ぶ
ブラジルには、現地の人が頻繁に利用するタクシーを呼ぶアプリがあります。
私が使っているのは「99 taxi」というもの。
目的地なども設定できるし、言葉が通じなくてもとても安心です。
また、お支払いもクレジットカードを登録しておけば、小銭を持ち歩かなくても大丈夫。
とても心強いアプリなので、ブラジル都市部を観光する際などは、必ず入れておきましょう。
インストール~設定など、わからなければ、ブラジル人の方にやってもらってもいいかもしれません。
ブラジル人の知り合いがあまりいなかったら、ホテルの方とかに助けを求めるのも良いかと思います。
ホテルについて
ホテルを選ぶときに気をつけてること
ホテルはなるべく名の通った国際ブランドのホテルに泊まることをおススメします。
中にはホテルの従業員とグルになって、昼間の留守中に強盗が部屋へ侵入してものを盗ったり、部屋にいるときに金目のものを脅し盗る…なんて恐ろしい例もあるようなので…。
また、いくつか選択肢のある中でホテルを選ぶときは、(予算でほぼすべてが決まってしまうと思いますが、)その中でも、なるべくエントランス前にロータリーがあるかどうかなど、注目してみています。
タクシーなど、車に乗り降りする際も狙われやすいと聞くので、ホテルのロータリーの中で乗り降りできるほうが、ホテルの利用客だけの前で乗り降りするので、安心だからです。
ただ、予算の関係でロータリーがあるところが無理な場合は、大通りに面しているか…などを基準にします。
なるべく、タクシーや車の乗り降りの際に、狙われにくいところ…というのを基準にしています。
ロータリーがあっても、高級ホテルでも、強盗にあうときは強盗にあうのですが…可能性はなるべく低く…最新の注意をはらいましょう。
コチラも参考にしていただいて十分な対策を…⇒ブラジルの治安…タクシー乗降車の際も細心の注意を!高級ホテルでも安心はできない現実
ホテルで気をつけていること
「あれがなくなった」や「盗られたに違いない…」なんて、無駄なイザコザは面倒くさいので、必ず金庫に貴重品+αを入れましょう。
(+αはその他諸々、お金やパスポートだけじゃなくても、なくなったら困るもの…コンタクトレンズ、ちょっと高価な何かしら…など。)
すべての人を疑ってかかるわけではないですが、自分でできる範囲の防犯対策は、しておいて損はないです。
また、小さいなことで、無駄に人を疑わないですむなら、進んでやったほうが良い!と私は考えているので、別にホテルの従業員の方を疑っている…ということではないですが、どんな高級ホテルに滞在していても、必ずクレジットカードや現金、パスポート、コンピューター+αなどは金庫へしまってから外出します。
また、大きすぎて金庫に入りきらないけど、大切なものは、スーツケースにいれ、鍵をかけておきます。
今日からできる防犯対策まとめ
これからブラジルに行こうと思っている方々を怖がらせるために、こんな記事を書いたのではなく…単純にブラジルで数ヶ月ほど生活してみて、見聞きしたことや感じたことをまとめてみました。
私は常に、犯罪に巻き込まれるときは、何をしていても巻き込まれる…いくら気をつけていてもしょうがないこともある!と思っています。
が、それでも、だからといって対策をまったくしないでいるよりは、少しでも巻き込まれる可能性を下げられるなら、今すぐできる対策からしていこう!という考え方です。
この記事では、周りにいるブラジル人から聞いた情報なども交えながら、実際に滞在中、私が気をつけていることについて書いてみましたが、ブラジルの治安について、もっとハードコアな(めっちゃ恐ろしい)例を挙げつつ説明してくれている、外務省のホームページも参考になさってください。
特に…被害例及び具体的防犯対策が怖いです…。
国土も広くて大都市から熱帯雨林まであって、人もにぎやかで人懐っこくて優しくて…食べ物(特に肉)も美味しいし、フルーツも甘いし………「治安に難がある」ということを除くと、ブラジルは本当に楽しい国なので、治安については本当に残念です。
でも、ちゃんと「ここは日本ではなく、ブラジル!」ということを忘れずに、防犯対策をして気をつけていれば、きっと楽しい旅行になると思います。
繰り返しになりますが、この記事も、これからブラジルに行く人を怖がらせようと思って、書いたわけではなく、ブラジル旅行がもっと楽しい旅になりますように…との思いで書いています。
私のブラジル滞在はもう少し続きますが、その中で見聞きしたことや食べて美味しかったもの、行って楽しかったところなど、また記事にして載せていきたいと思います。
ブラジル人の生の声⇒サンパウロとリオ、都市部の治安についてブラジル人に聞いてみた!
サンパウロ、空港~市内の移動について⇒【ブラジル】グアルーリョス空港⇔サンパウロ市内間のタクシー利用について
日米韓行ったりきたりしながら会社員しています。