以前、韓国で働く…ということについて書いた記事があったのですが、そのおかげか「韓国で働く」というキーワードで私のブログに来てくださる方も多くなってきました。
なので、今日はそんな「韓国で働く」ことに興味をお持ちの方々へ向けて、韓国企業でOLしている私が遭遇する「びっくり!」について書いてみたいと思います。
韓国の企業で働いているので、会社についても思うことはありますが、会社のことは、私の会社の特別ルールだったりするかもしれません。
なので、ここでは会社について…というよりも、私の周りにいる韓国人に注目して、韓国人会社員の性質的なことで、びっくりしたことを挙げていきます。
韓国で働いてみたいなぁ…なんて方や、駐在でも転職でも、韓国で働くことが決まった方などの心の準備に少しでも貢献できれば…という思いで綴ります。
目次
1.コーヒー飲みすぎ!お茶休憩多すぎ!
まず思うのは、韓国の方はコーヒーが大好き…というか、コーヒー休憩が大好き!ということ。
コーヒー休憩多すぎて、みんないつ仕事しているんだろう?って感じです。
私が新入社員だったときは、本当にいろいろな先輩方に誘っていただいたので、お昼食後のコーヒーとは別に、毎日4~5回x30分ほどの休憩がありました。
その時は、「まぁ私入社直後でやることないし、いろいろな方にお誘いいただいてありがたいなぁ…!」と思っていたのですが、その後もその休憩はずっと続き、今ではさすがに1日4~5回の30分休憩なんてのはなくなりましたが、それでも時間が許す限り…午前に1回+午後に1回は基本で、お昼の後にも食後のコーヒーを飲み、多い日には+αの休憩があり…で1日に3~4回はコンスタントにコーヒーショップに立ち寄っていると思います。
もちろん、部署の人ととる休憩なんて半分仕事の話をしているのですがね…それでも、コーヒー休憩の回数の多さにはびっくりしました。
2.カカオトークやりすぎ!私用の電話多すぎ
日本のコンビニで、バイト中の学生さんが私用電話をかけていたり、お客さんが入ってきてもスマホの画面をずーっと見ていたりラインをしていたり…という光景に遭遇したことはありますか?
韓国ではそれが普通なのですが、日本ではないですよね…
さすがに、ちゃんとした社会人の方は違うだろう…と思って入社してみると、やっぱり会社でも仕事中にカカオはかなり自由に使っているし、私用電話も普通にしている感じです。
なんというか…とても平和なオフィスだというと、少しは聞こえがいいのかもしれませんが、なんとも危機感のない感じで仕事しています。
こんな感じで、仕事とプライベートの境目がとても曖昧になっていくのかなぁ…とも感じています。
私は基本的には会社の人をラインやカカオトークの友達リストに追加するのがイヤなので、仕事の要件をプライベートで使っているメッセンジャーで受け取ろうものなら、全力で返信や対応を先延ばしにしたくなっちゃうのですが、私の周りの方は普通にプライベートも仕事もごっちゃになっている感じです。
基本的に会社でも普通に個人契約の(自分の)番号を使っているので、あまりケータイを仕事用とプライベート用に分けるなんて概念はなさそうです。
だからと言って、仕事中に自分のスマホでプライベートな要件のカカオでもバシバシやり取りしていてもいいのかなぁ…なんて私は思っちゃうのですが、少なくとも私の周りでは、気にしている韓国の方はいません。
3.スカートが短かすぎ!
これ、本当に短いです。
女性社員の方はスカート出勤の方が多い印象ですが、膝が出ているのはもちろん、ひざ上20センチぐらいのスカートを履いているOLさんもいます。
特に夏は本当に、本当に短くて、しかもボディラインがハッキリわかるスタイルの服を着てきます。
私が日本のマーケットも担当していた時期は、日本のクライアントさんが入る会議も多かったので、日本の方に仕事場でお会いすることがあるときは、すごく気を付けて長めの丈のスカートをはいていました。
が、その後部署異動になり、今の部署だと日本のクライアントさんに会うこともないので、最近は私も韓国基準になってきたようです。
というのも、先日久しぶりに日本の支社の方(前はよく日本出張時に会っていた方)に韓国の本社にてたまたまお会いした際、「やっぱり〇〇(私)さんも、韓国だと普通にそれくらいのスカートを履かれるのですね…」と言われてしまいました。(←女性の方です!セクハラとは受け取っていません!!)
私もさすがに数年目になり、韓国人のOLさんのスカートが短いのは見慣れてきましたが、やっぱり一般的に見て、オフィスでの服装としては本当に短すぎだと思います。
4.人にお金使いすぎ!おごりすぎ!
韓国人の消費力はすごいなぁ…と、物欲があまりない私は常日頃から思っているのですが、特に外食や飲み会が多くて大変そうです。(←大変そうとは私が勝手に思っていることなので、本人は好きで消費しているのでしょうが…)
それでも、何がすごいって、会社関連の飲み会や外食にはお昼も含めて結構行っていると思うのですが、韓国人の方との会で割り勘の会に遭遇したことがないです。
とにかく韓国の方は、人にお金を使うことが多い気がします。
そのことについて、以前、よくごちそうしてくださっていた課長に聞いてみたこともありました。
私)「毎回おごっていただいてうれしいのですが、少し心苦しいです。割り勘とか…私がちょっとだけ出す…とかは選択肢にないのですか?」と聞いてみたところ、課長)「う~ん、気持ちはわからなくもないけど、割り勘の申し出をされると、自分との会が楽しくなかったのか…とか思う人も中にはいると思うよ~!そーゆー文化だと思って、あまり気にせず美味しく食べとけば良い」とのことでした。
別にそのような思い(楽しくなかったとかとの思い)で割り勘を申し出るわけではないのですが、なんとなく気分的に割り勘のほうが気が楽なのになぁ…と思ってしまうのは今でも同じです。
それでも、その課長以外の方々も言っていましたが、上の人からはおごってもらって、下の人にはご馳走してあげて…いい感じに循環しているから、あまり気にしなくてもいい!とのことでした。
私も積極的に後輩にはおごっていますし、上の方にお昼をごちそうしてもらったら、食後のコーヒーはごちそうしたり、お茶菓子の差し入れを持って行ったりしますが、数年経った今でも、この「おごりおごられ」の習慣にはまだまだ慣れません。
5.定年早すぎ!全体的に若すぎ!
(すみません、これだけ「性質」ではないかもしれませんが、一応韓国の会社で遭遇した「びっくり」…です。)
私が働いている会社では、最近やっと定年が60まで伸びたみたいですが、それまでは55歳でした。
日本でも最近はどうかわかりませんが、定年後は「年金生活一択!」なんて時代は韓国にはもともとなくて、みんなの関心は「定年後どんな事業でお金を稼ぐか」というところに向いています。
定年までに老後は悠々自適に暮らせる!なんて金額を貯められる人はごくわずかだと聞いているので、韓国では定年後は違うことをしてお金を稼ぐ…というのは普通のようです。
定年が早めの設定になっていたおかげか、会社にはご年配の方が少ない気がします。
私としては、平均年齢も30台半ばと、若くて活気のある部署で仕事ができて、うれしい気もするのですが、なかなか「業界が長い人」にも出会えないので、経験から学べる機会も少なく、今はその場その場の対応力が高い若い人の集団という感じの環境で働いています。
あと…完全に余談ですが、私は在職4年目になりますが、社内で定年まで勤めあげて円満退社したという方にまだ出会ったことがありません。
皆さん先を見越してだいたい定年になる前に、次の事業を見つけて自主退職するからでしょうか…謎です。
6.海外出張いっても韓国料理食べすぎ!
これは完全に個人的な不満爆発!なのですが、私は今最近海外出張の多い部署にいて、1年の半分ほどを海外(韓国外)で過ごしている感じなのですが、出張に出るたびにみんなで韓国料理屋さんめぐりをしています。
それは数週間以上の長期出張でも、数日間の出張(なんなら1泊2日の出張)でも変わらず、韓国料理を食べたがる神経が信じられません。
その土地土地のものが食べたいとかは思わないのでしょうか。
特に数週間以上の出張の時に、ちょっと1~2回食べたくなるならまだわからなくもないですが、数日間とかの海外出張で韓国料理屋さんに連れてかれた日には「私帰る!」って言いたくなってしまいます。
日本担当だった時、1泊2日の出張もありましたが、日本に行ってもやっぱり韓国料理を食べていました。
あぁ…信じられないです。
7.会食が急すぎ!予定変わりすぎ!
7つ目は会食(昼も夜も)とか飲み会についてです。
会食が多い時期があったりするのはまだいいのですが、それよりなによりも迷惑なのが、「今日会食だから!」という一声で、どの会食も決まっていくこと…です。
会食というと、少なくとも十数人は集めるのに、当日に声かけられてもいけない時もあるよ…と私は思ってしまうのですが、こんな感じで毎回会食が決まります。
どうしても外せない用事のときや、どうしても行きたかった先約があるときは、得意の「外国人特権」を使って、行かないこともあります。
日本企業での社会人経験のある、ほかの日本の方に聞いてみても、日本だと少なくとも数日~1週間くらい前には公示がある場合が多かったかな…とのことでしたが、日本でも普通にこんな感じで当日に決まる会社もあるのでしょうか…。
日本企業で仕事したことのない私にはわからないですが、それにしても予定もコロコロ変わるし(当日に)まったくもって行き当たりばったりというか…会食においても計画性は皆無です。
一事が万事といってしまったら、身もふたもないですが、なんとも韓国らしいといえば韓国らしいです。
最後に一言「韓国で働く」とは
ここに書いたことは、すべて私の周りだけなのではないか…とも思い、在韓日本人で働いている方々との交流を持たせていただく中で、いろいろと話してみると、結構皆さん似たようなことを思っているとのことでした。
海外で働くということは、本当に毎日驚きの連続で、日々適応力が試される場面が続くと思いますが、私の場合はざっくりと「自分はこんな感じのスタンスでいこう」と決めた後は、その芯の部分以外は、流れに身を任せつつ様子を見よう…という生き方で落ち着いています。
毎回イライラしたり、心配したりしていたら身が持ちません。
それでも、周りにいやな奴しかいない!なんて状況のほうが珍しいと思うので、私の周りにも韓国人の方で良くしてくださる方々もたくさんいる中、なるべくいいことだけに目を向けて生きていく力がついてきた気がします。
韓国で既に働いている方々からは、いくつ同意を得られるかはわかりませんが、少なくとも私の感じている「韓国で働く」ということをお伝えできればとの一心で、綴ってみました。
一気にここまで書きましたが、まだまだアレコレ「書き忘れた!」ということが出てくるかもしれません。
そうなったら、随時追記していきたいと思います。
「韓国で働く」について、こちらもどうぞ⇒韓国で働く日本人OLな私の「会社でのストレス」を最低限に抑えるルール3つ
日米韓行ったりきたりしながら会社員しています。