韓国の企業に就職して数年が経ち、韓国生活にも慣れてきたので、私が実践した韓国語の学習法と、現在母が実践中の勉強法について、少し綴りたいと思います。
韓国語は日本語ととてもよく似ていて、語順はほぼ日本語と同じですし、語彙も漢字で書くと日本語でも馴染みの単語が多いので、コツさえつかめれば、ほかの言語習得とは比べものにならないほど早く上達することができます。
基本的なことをおさえて、コツコツと勉強を続ければ、韓国ドラマに出てくる日常会話は早々に分かるようになってくるでしょう。
目次
独学で韓国語マスター!何から始めればいい?
韓国語はラテン系の言語と違って、見慣れたアルファベットではないので、まずはハングルの読み方を覚えないといけない…という意味では、最初のハードルが少し高いかもしれません。
ただ、そのあとは文法や語彙など、日本語と似ているところもたくさんあるので、ハングルの読み方さえマスターすると、だいぶ楽になります。
私も韓国に来てから韓国語を0から勉強しましたが、その時のことを思い出しつつ、独学で効率よく勉強をするには…というところにフォーカスして話を進めていきたいと思います。
まずはハングルの読み方
とにかく徹底的に覚えます。
最初は見慣れない文字が並ぶと、それだけで覚えるのがとても大変そうに思えますが、韓国語のアルファベットはひらがなのように、発音記号と同じなので、実際には種類はそこまで多くなく、あとはその発音記号群の組み合わせを覚えるだけです。
実際にはこんな本も出ているほど…
1時間でハングルがマスターできるかどうかは、学習者にかかっているところが大きいですが、本気でがんばれば「1時間で覚えられる!」と思えば、そこまで難しそうな印象にはならないでしょう!
実際、50代の私の母も2週間ほどで、完全にハングルが読めるようになっていました。
とにもかくにもハングルが読めないと、先に進まないので、まずはハングルの読み方を覚えないといけないのですが、発音記号といっても、韓国語には日本語にない発音もたくさんあります。
そんな、日本語には無い発音記号を覚えるために、私の場合はハングルをカタカナに置き換えると同時に、アルファベット(abc)でも一緒に表すようにしていました。 例えば、
- 으=Eu
- 우=U (又は、Oo)
Euの場合は「え」と「う」の中間という意味で、Eu、そして、Uは普通に口を突き出して「う」です。 Ooと表記してもいいかな…と思った理由はWoodや、Foodなどの単語を発音するときの「oo=うー」という発音にも似ているからです。
このハングルの発音のコツについては、次回またじっくりアルファベットを使いつつ、記事にしたいと思います。
とにかく、言語は基本が肝心なので、意味が分からなくても、とりあえず文章が読めるようにはならないと次にいけません。
そして、読めるようになるということは、次の書けるようになるまで第一歩です。
ただ読めるようになるだけで立ち止まってしまっては、なかなか書けるようにはなれません。
書くことは、とにかく練習あるのみ…練習しましょう。
ハングル…発音に慣れる
ハングルの読み方を覚えるときに、私の場合はアルファベット表記も一緒に覚えた!と書きましたが、韓国語には日本人には難しい発音をしないといけない単語がいくつもあります。
外国人の方が話す日本語には独特の癖がありますが、日本語という言語は、多少発音が悪くても、理解できてしまう言語だと思うのですが、それはたぶん日本の人たちは常にある程度「予想」して「おぎない」ながら会話をしているからだと思います。
なので、英語などほかの言語ほど主語にとらわれないのはそのためで、日本語の文章を理解するときには、文脈からある程度予想して補完する…ということが、比較的自然にで来てしまっているからだと思います。
ただ、世の中のほとんどの言語は、発音が少しでも違うと、全然通じなかったりする事がほとんどです。
韓国語も例外ではなく、日本人の耳には同じように聞こえてしまうけど、韓国人は使い分けている発音もたくさんあります。
ただ、発音は一番上達するのが難しく、長らく外国語を使っている人でも、どうしても日本人(外国人)の癖が出てしまうのはしょうがないことです。
が、発音が上手になりたい!と思ったら、まずはその言語をたくさん聞いて、耳で慣れてから、実践しつつ口で覚えるしかありません。
そんな時に有効なのが、シャドーイングという方法です。
私の母はたまに韓国に遊びに来てくれますが、一人で買い物ができるようになりたいといって、テキスト付きの韓国ドラマ教材を見つけてきては韓国語の勉強をしています。
ドラマを見ながら視覚的にも場面をとらえ、耳でも実際の韓国人の方が話している発音を聞きつつ、口に出してシャドーイングして韓国語の練習に励んでいるようです。
基礎的な文法を頭にたたき込む
ハングルが読めるようになったら、次は基礎的な文法を叩き込みます。
韓国語の文法は本当に日本語の文法とほぼ一緒なので、簡単に覚えることができます。
文章を組み立てるときにつかう「そして」や「にもかかわらず」、「ましてや」などなど、普通に日本語と同じように配置するだけです。
接続詞は、覚えれば覚えるほど文章が豊かに聞こえるので、たくさん覚えれば覚えただけ良いに決まっているのですが、日常会話で韓国人が普段使うような言葉は限られているので、好きな韓国ドラマの中によく出てくるものから覚えたらいいと思います。
日本語でも「…といえども…」など、そこまで使用頻度が高くない接続詞も多いので、実際に韓国の方が使っている韓国語の文章によく出てくるものから覚えると、自然な韓国語の文章が構成できるようになると思います。
そうです…文章は接続詞で決まるんです。
動詞の変化ルールを覚える
語彙力は継続的に伸ばしていかないといけないですが、動詞をたくさん覚える前に、基礎的な動詞の変化も文法と一緒に覚えます。
英語だと、過去形・過去分詞形・過去完了形などありますが、韓国語でも過去形にするにはどうするのか…という法則を動詞と一緒に覚えます。
また、韓国にも「です。」や「ます。」に該当する部分があって「…입니다」(イムニダ…imnida)という、日本人の方にもなじみのある韓国語の語尾です。
単語の後にどんな接続詞が来るのか、どのように文章を続けるのかによって動詞も変化させないといけないので、その変化の法則を接続詞など一つ覚えるごとにセットで覚えます。
動詞・名詞・形容詞などなど必須単語を覚える
ある程度韓国語のルールがわかるようになって来たら、とにかく単語を覚えていきます。
ただ、淡々と単語を覚えていくのはとても大変ですが、漢字が語源になっている単語は読み方さえわかってしまえばほかの単語もどのような漢字なのかが想像つくようになり、だんだんと予想できるようになります。
そして、単語を覚えれば覚えるほど、その「予想」の精度が上がっていきます。
例えば
- 行動=행동
- 行事=행사
- 実行=실행
上の3つから、行=행だということが分かります。
そして、駅などでよく目にする「○○ 행」という表示は、そのまま「○○ 行」との表示で、行き先を表しています。
また、余談ですが
- 機会=기회
- 飛行機=비행기
という風に結びつくと、○행기=○行機である…とわかるようになってきて、発音からも「飛行機」かも!と、予測できるようになるのです。
このように、韓国語の単語の多くは漢字からきているので、日本人にもとても勉強しやすい言語になっています。
ただ、漢字のある単語がすべてではないので、漢字では表せない単語は、最初からハングルで覚えないといけませんが…
それでもほかの言語に比べると、日本語がしゃべれる人にとって、韓国語はとてもとっつきやすい言語といえます。
よく使う表現や短い例文を覚える
ここまでくると、だいたい何となく文章の作りが分かってくると思いますので、それ以降は後は繰り返し繰り返し、例文(定型文)を覚えつつ、単語量を増やしていくと良いと思います。
試験合格を目指す!など、特別な理由が無い限り、この方法である程度勉強すると、韓国ドラマも字幕なしで見られると思います。
ただ、韓国ドラマが字幕なしで見られるようになったからと言って、TOPIK(韓国語能力試験)の6級に合格できるか…というと、それはまた別問題だと思いますので、試験合格を目指している方は試験勉強が別途必要です。
最後は語彙、語彙、語彙
最終的にはやっぱり語彙力です。
どれだけ語彙力があるかで、どれだけ豊かに表現できるかが変わってきてしまうので、相手に何かを伝えたい時でも、語彙力が高いとより正確に伝えられるようになるでしょう。
私も暗記が苦手なので、語彙力をのばすのに苦労していますが、最近はスマホやパソコンを使って、ノートに書きとらなくてもいいような勉強法もたくさん出てきました。
いろいろな教材もあるようなので、最終的に語彙力をのばそうという段階になったら、試してみるのも悪くないかもしれません。
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いろいろと、私が実践してきた独学の勉強法などを書いてきましたが、やっぱり机に向かっての勉強苦手だ!という方にもおすすめの、聞いて話すことから始める韓国語の教材です↓↓
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私はある程度韓国語の基本的なルールはわかるようになってきたので、今後は語彙力を伸ばすほうに力を入れたいのですが、普通に生活を送っているときに使う単語はせいぜい限られているので、韓国でも少し新たな世界の扉を開けなければ、語彙力は横ばいのまま韓国生活を終えてしまいそうです。
日米韓行ったりきたりしながら会社員しています。