エティハド航空サンパウロ⇒アブダビの飛行機が、突然25時間遅延になった話と今までの旅先や海外出張時の飛行機遅延・欠航に対する対処の話です。
今回突然大幅な遅延となったのは出張の帰り便だったので、出張明けの出社予定日に間に合わなくなり、困り果てました。
でも、ちょっと貴重な体験だったので、備忘録メモ残します。
前半は、大幅に遅延→振替便手配→振替便変更(航空会社も変更)→振替便に搭乗の流れについて書いています。
最後の方に私のキャンセル・遅延便に対する対処法をまとめましたので、今回の経緯を読むのが面倒くさい方は、目次から飛んでください!
目次
1日目:飛行機が大幅に遅延
いきなり出発予定だった当日に25時間遅延のメールが届く。
メールだけの連絡だったので、気づかずにそのまま…てな可能性もあったかもしれないけど、ちょうど運よく気づきました。
見た瞬間…
「?????」
いきなり!?と思って絶句したけど、とりあえず、現地のカスタマーサービスに振替便に乗せてもらえるようにお願いしようと、電話してみました。
その時のイライラ記はこちら▼▼
25時間遅れということは、その日のうちに出発するほかの便に振り替えてもらえないと、空港近くで1泊しないといけない状況でした。
なので、空港に行き、ホテルの手配を頼まなければならなかったので、私の飛行機は定刻通り飛ばないとわかっていてもとりあえず空港へ向かわないといけませんでした。
サンパウロ発の飛行機だったのですが、サンパウロ市内から、国際空港のあるグアルーリョスまでは2時間ほどかかります。
なので、一度空港に向かったら、もうサンパウロには戻っては来ない覚悟で出発しました。
空港に到着!カウンターで遅延証明をもらう
空港に着いたらまずカウンターに行って、今後の予定を聞きます。
また、この時に振替してもらえるか(違う航空会社でも…)聞いたのですが、だめでした。
なので、おとなしく遅延証明をもらいます。
こんな紙切れ一枚ですが、遅れました…と。
遅延理由の一つに入っている「Act of God」の項目が少し面白いと思ったのですが、なんてことはない、天候とかその他…ということでした。
これ、「遅延証明」大切です!!
出張の方は、会社から提出を求められるかもしれませんし、海外旅行保険でも遅延について何か保証がある場合などもこの書類が必要です。
ホテルは?食事は?空港にてバウチャーをもらう
結局、振替便の手配はしてもらえず…もう1泊空港近くで泊まることになりました。
もちろん、航空会社の手配したホテルです。
ホテルはとりあえず手配してもらったのですが、なんせ25時間もあるので、ホテルバウチャーのほかに4回分の食事券ももらいました。
2日目:ホテルで待機
2日目は基本ホテルで待機でした。
とりあえず、焦ってもしょうがないので、会社に連絡したり、遅延のせいで私が飛行中に同僚にフォローを頼まないといけないことなどを整理していると、またエティハドからメールが…。
遅延が26時間半になりました!
あー…また勝手にメールだけで一方的に連絡してきて…と思っていたのですが、ここで大きな問題に気づきます。
予定していた乗り継ぎ便に乗れない!
アブダビからの乗り継ぎ時間は25時間遅れだった場合、55分…、26時間半遅延になると…マイナス35分…どう考えても乗れない…。
となると、アブダビでまたもう1泊しないといけないことに…。
あわてて航空会社に電話して、別便の手配をしてもらったのですが、この時点での帰国予定日は2日遅れになることになってしまいました。
とりあえず飛行機が26時間の遅延で2日も到着予定日が後ろ倒しになるなんて、言語道断なので、エティハド航空に仕事があるのでどうしても許容できるのは、到着1日遅れまでなのですが…と、お伝えしました。
そして最終的には、自分の力ではどうすることも出来ないので、一旦会社には連絡をいれ、もうどうにでもなれ!と若干自棄になりながらも、待機時間が過ぎるのを待ちます。
そして、とうとう空港に向かう時間になりました。
3日目:深夜、やっとグアルーリョス空港出発
ここまででサンパウロ市内を出てから30時間ほどが経過していたのですが、やっと飛び立つことができました。
そしてアブダビまでの飛行時間は14時間ほど…そしてアブダビについてからまた24時間くらいの待ち時間があるのでした。
飛行機の中で、乗継便の変更がされる
さすがにいろいろと疲れていたので、眠っているとキャビンアテンダントの方に身体をゆすられながら起こされました。
そして「アブダビからドバイに移動して、そこからソウル行きに乗ると、18時間ほどソウル着時間を早めることができます。どうしますか?」
どうしますか!?って…機内で…しかも寝ぼけているのに、不意打ちで聞かれて本当に驚きました。
エティハド航空→エミレーツ航空に振り替え
とりあえず、もう少し話を聞くと、このままエティハドで行くよりも、ドバイから仁川に行く便のほうが早くソウルにつける…ということと、アブダビでの無駄な1泊がなくて済む…という話を聞かされました。
若干アブダビでモスク行きたい!とか、ビーチでのんびり!とかいろいろ考えていたことが頭をめぐりましたが、さすがに1日出社日が遅れてしまうことのほうが問題だったので、泣く泣くドバイ→仁川便にしてもらうことにしました。
ちなみに、エティハドが拠点にしているアブダビ空港からドバイ空港までは車で1時間ほどとのこと。
アブダビに到着後すぐにドバイ空港へ移動
移動はもちろんエティハド航空が手配してくれたのですが、到着後はすぐに車に乗りかえて、砂漠の中を疾走…ドバイ空港まで向かいます。
ドバイについたら即チェックイン…
でも、エティハド航空なら上級会員で優先的にチェックインができたり、ラウンジでのんびりなんてこともできますが、エミレーツは初めてなので、そんな優雅な特典もなく、一人寂しく中東人に混ざって、チェックインをするために長蛇の列に並びました。
ドバイ空港は広かった…
いつもアブダビで乗り継ぎをしていますが、特に外に出ることもなく、ラウンジの中でうだうだしているだけなので、アブダビ空港も外はとても広いかもしれないのですが、よく分からないのです。
が、ドバイ空港のラウンジには入れなかったので、ちょっとウロウロ…と思ったのですが、ドバイ空港はとにかく空間が大きくて、なんだか疲れてうろうろする気力もなく、とりあえずお腹すいていたこともあり、適当なところでピザを頼むことに…
かじりかけですみません。
ピザ一切れとアメリカンコーヒーで1200円。
味との兼ね合い…というか感覚的には、かなり値段高めでした。
空港のフードコートってこんなもんなのでしょうか。
ところで、ここのピザ屋さん、ビザかマスターしか使えないようで、アメックスでの支払いを断られました。
クレジットカードを最初に手にした時からメインカードはアメックスを使っていますが、最後に「ビザかマスターカードで…」なんて言われたのがいつか覚えていないくらい最近は断られないので、久々に「ビザかマスターで!」といわれてちょっとびっくりしました。
そんなこんなで午前3時半ごろの飛行機まで、まったりと過ごしたのでした。
エミレーツに乗って無事帰国
サンパウロ市内を出発してから、60時間後ぐらいでしょうか…無事にソウルまで帰ってきました。
本当に長かったし、道中では不安もあり、かなり心細い思いをしました。
が、普段とは全然違う経験ができたといえば、無事に帰れた今となってはよかったです。
そして…エティハド航空は、お詫びとして15,000マイルをくれるといっていますが、全然割に合わない!(しかも後日確認すると、20,000マイルついていた…15,000じゃなかったのか…。)
▼エミレーツ搭乗記は準備中▼
(準備中)
海外で飛行機が大幅に遅れた時にとった対処法
私が今まで遅延の際にとった対処法について、まとめてみました。
搭乗予定日前、又は当日空港に向かう前に大幅な遅延が分かった場合
とりあえず、どのくらい遅れるのかを確認して、乗り継ぎ便への影響や、帰国が遅れたことによる私的な影響(仕事や家族の行事など色々)について考える。
そしてその遅延を許容しかねる並々ならぬ事情がある場合は、早急に航空会社にその旨を伝えておくのが良いです。
やはり、航空会社も人間相手の商売なので、事情がある場合などは、個別相談にのってくれるコトが多かったです。(私の場合はほとんど仕事の事情でしたが…お葬式や、大切な手術/健康や病気に関する事情など)
そして、航空会社によっては、事情を話すと優先的に振り替え便に乗せてもらえたりするので、並々ならぬ事情がある場合は、許容できないほどの遅延がわかった時点で、現地カスタマーサービスに連絡するのがいいでしょう。
学生時代は別に1日2日到着が遅れようと、たいした影響は無かったので、遅延のおかげで空港内の食事券がもらえる~ホテルにただで泊まれる~♪なんてのんきに考えていましたが、社会人になってからは、航空会社に連絡することが多くなりました。
それでも、遅延・欠航があった便に乗る予定だった人たちのほとんどは、私同様「早く帰りたい・行きたい」という想いがあるのは当然なので、私もそこまでの事情がなかったら、おとなしく現実を受け入れています。
空港で大幅な遅延が分かった場合
どのくらいの遅延で影響がどれくらいなのかを、まずチェックするのは同じですが、1日以上いきなり遅れたりする場合は、食事や宿泊施設など、いろいろと航空会社での対応もあると思います。
免税エリア外(出国審査前)でしたら、すぐにチェックインカウンターに向かうか、航空会社が別にチケット発券カウンターや予約カウンターを持っている場合は、そこでどんな対応になるのかを問い合わせます。
出国審査後、免税エリア内で大幅な遅延のアナウンスがあった場合は、搭乗口に向かい、同じく対応について聞きます。
すでに免税エリア内にいる場合、飛行機が欠航になると一旦外に戻らないといけないこともありますが、勝手に戻ることは出来ません(出国審査をしたら、空港のロビーには勝手に出られない)
搭乗ゲート近くなどで、何かしら動きがあると思うので(搭乗予定客全員で免税エリア外に移動など…)、案内を聞き漏らさぬよう搭乗口付近で待機するのがベストです。
遅延のせいで乗り継ぎ便に乗れなくなった場合
数時間程度の遅れでも、乗り継ぎ予定がある場合は、次の便に間に合わなくなるという問題が出てくることもあると思います。
同じ航空会社の便に乗り継ぎ予定だった場合
航空会社が同じ場合は、スムーズに振替便を手配してくれると思います。
今回のように、乗り継ぎ便に間に合わないほどの遅延が分かった時点で、自動的に次の便の予約変更もされている場合が多いのですが、自分で確認するまでは「大丈夫だ」と、安心しすぎないようにしましょう。
私の場合は、最初に振替便として手配された乗り継ぎ便の乗り継ぎ時間が短すぎて、再度手配してもらう羽目になったこともあります。
振替便手配してもらったから大丈夫!と過信せずに、都度確認します。
違う航空会社の便に乗り継ぎ予定だった場合
もともと遅延が発生した航空会社から遅延証明書をもらう際に、乗り継ぎ便のことも伝えましょう。
私の場合は、同じアライアンス内の提携航空会社であることがほとんどだったので、話は比較的スムーズに行きました。
それでも、航空会社が違う場合はそれぞれのカウンターで確認するようにするのがベストです。
現地(乗り継ぎの空港)に行ってからじゃないと分からないと言われたら
とりあえず、乗り継ぎ便には乗れなさそうだ…という旨を乗り継ぎ便の航空会社に分かった時点で伝えます。
そして「現地で交渉してくれ…」と言われた場合は、たぶん”乗り継ぎ便に適当なものですぐにコンファームできるものが無いから、振替輸送のリクエストはあげておくけど、とりあえずウェイトリスト入り…”…という感じの事情だと思います。
それは、端的に言うと「席が確保できるまで待機」
そんな風に言われたら、仕方なく乗り継ぎ便のことは後で考えるとして、最初の飛行機に乗ります。
それでも、今回のエティハド航空みたいに、飛行機に乗っている間に”待機”だった状態から、無事”空席が見つかりました→確保!”となり、乗り継ぎ便の振替便を手配してもらえる場合もあるので、搭乗前に色々と希望を伝えておくのも手です。
たとえば、「少し自腹きってでも、早くつくほうがいい!」とか…そうすると、ビジネスクラスや予約してあるクラス以外のクラスで空きが有る場合は、差額を払うと乗せてもらえたりします。
また、「同じ航空会社じゃなくてもいい」というと、周辺にも空港がある場合など、空港間移動はしないといけないですが、周辺空港も含めての振替便を探してくれたときもあります。
(ちなみに今回のエティハド空港もそうでした!アブダビ→仁川の予約だったのですが、アブダビ→ドバイに移動して、遅延を最小限に抑えるためにドバイ→仁川と飛びました。)
もちろん、空港間移動は航空会社が手配してくれた送迎車での移動でした。
結局…飛行機遅延・欠航の補償はケースバイケース
海外で乗るはずだった帰国便が遅延になって心細い思いをしたことがある方も多いのではないでしょうか。
遅延ならまだしも、欠航になったりした場合は、足止め時間がその分長くなりますよね。
私はそんな不測の事態が楽しい派ですが、仕事など色々な事情が絡むとそうはいきません。
日本人の方は不慣れな場合や、言葉の壁があったりすると、交渉するのに躊躇してしまう方も多いかもしれませんが、どうしても伝わらない場合などは日本のカスタマーサービスの電話番号に連絡してみたり、泊まっているホテルの方に助けを求めてみたり…など、色々な方の力を借りるのも手です。
私の旅好きな母は、50代の普通の主婦なのですが、とりあえずどんな事態に誰に助けを求めればいいのか・どんな手段があるのか…などは私の思いつく限り頭に入れてもらっています。(私の心の平安のため)
ここで記事にしたのは、私の経験に基づくことなので、まったく同じケースというのは無いと思いますし、予約してあった航空券クラスや、マイレージ会員の階級によっても待遇はだいぶ変わります。
それでも、キャンセルや遅延の際に「あ~なんとなくこんな流れになるんだなぁ…」と思っていただければ、嬉しいです!
日米韓行ったりきたりしながら会社員しています。