普段はソウル市内をウロウロしている私ですが、今回は韓国ブログ記者団の活動で、仁川市江華郡(インチョン市カンファ郡)にある、韓国仏教徒のお寺に行ってきました。
ちょうどFujifilm X70というブログ写真撮影用のカメラも新調した後だったし、張り切って写真も撮ってきたので、たくさんの写真と一緒に載せます。
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ソウルから日帰り旅行!「伝燈寺」にて韓国の歴史に触れる
伝燈寺(デントウ寺)は、仁川空港でお馴染みの仁川市にあるカンファ島という島の南側に位置するお寺で、高句麗の阿道和尚が建立したといわれています。
はっきりとした建立年は定かではないようですが、300~400年代ごろにはすでに存在していたとされています。
また、現代に伝わる「伝燈寺」という名前は、高麗の忠烈王(在位1274~1308年)の貞和王妃が仏殿に玉燈を献納して以来、そう呼ばれるようになったようです。
今回は、紅葉真っ盛りの秋に行ったので、お寺がある山の中の木々がとてもきれいに染まっていました。
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お寺の内部には、この高床式になっている倉庫みたいな建物の下をくぐって入ります↓↓
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ところでこのお寺…仏教のお寺には珍しく、門が無いようです。
私も宗教には疎いので、あまり詳しくはわかりませんが、どの仏教のお寺にも普通は邪な俗世との境界ということで、門があるようなのですが、このお寺にはありません。
なので、この高床式の倉庫が、実質お寺への入り口の役割を果たしています。
入り口への階段の横には、テンプルステイの立て看板が↓↓
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私たちがお寺を訪問した際にも、外国人の方々が、何名かテンプルステイをしていたようでした。
早速下をくぐってお寺の内部に入ります↓↓
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下からお寺の内部を見上げると、なにかお祭りの用意でしょうか…提灯がたくさん飾られていました↓↓
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境内まで登りきったところには、右手にテンプルステイの事務所があります。
また、その事務所と一続きの建物内にはお土産なんかも売っている売店的なところもありました↓↓
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ところで、この高床式で入り口の役割をしている赤い建物ですが↓↓、こちらもいつの時代に建てられたものなのか、はっきりとはわからないようですね…
ただ、高麗時代の詩人が残した詩にて、この建物についての描写や言及があることから、高麗時代にはすでにこの建物が存在していたとされています。
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また、今現在ある建物は、1932年にほかのお寺内の建物の修復作業時に、一緒に再建されたようです。(といったような説明がされています↓↓…奥の紅葉がきれい!)
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そして、これが朝鮮王朝期13年目である1621年に再建立された、このお寺の見どころでもある建物の一つです↓↓
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と、ここでガイドさんが教えてくれたのは、この基礎となる石の話↓↓
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よく見ると、それぞれ柱の下には土台となる石が置かれていますが、形が全部違います↓↓
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きれいに研磨されたものを使っているのではなく、天然の石をそのまま使っているようですが、これは、柱の底面を石の表面の形に合わせて掘り込み、しっかりと石と合致するようになっているようで、基礎となる石と柱の木が接している面積も広く、ちゃんと両面の凸凹が嚙み合っていているので、摩擦で動かないようになっているようです。
これは、このお寺を建立した際の宮大工さんの、かなりすごい技術なんだとか…。
また、上を見上げると、屋根の下の部分もすごい彫刻が施されています↓↓
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お寺には、このカンファ島名産品もひっそりと販売されていました↓↓
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それにしても、とてもいい天気できれいな山の中のお寺は、本当にお散歩にちょうど良かったです。
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こちらの建物は全体的に少し新しい印象でした↓↓
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さっきの土台の石が、自然のまま使用されていた建物とは違い、こちらの建物の柱の下の石は、すべて研磨されたものが使われていました。
それにしても、相変わらず屋根の下の装飾がすごかったです↓↓
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余談ですが、この階段の先には、シャーマニズム(仏教とは全然違う)に関連する建物があるようです↓↓
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なんとも韓国的な発想ではありますが、このシャーマニズムを信じる人々で、この先の建物目当てに訪れる人々も、仏教寺に誘い込んで、ゆくゆくは仏教徒にしてしまおう、という意図のもと、シャーマニズムの建物が仏教寺の奥に建てられたとのことです。
いやぁ…果たして真実は如何に…。
こちらも、またまたちょっとした宮大工さんの技術が光る建物↓↓
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なんと、この建物は全体的に斜めに下から上に行くにつれ、辺の長さが短くなるよう(台形型)に建てられています。
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技術が必要なのはもちろんですが、そもそもなぜそんな台形型の建物になっているかというと、建物の大きさの割に、屋根を強調してとても立派な建物に見せるような視覚的効果を生み出すためのようです。
もちろん、屋祢下の細工もすごいですが、こちらはきれいに色が塗られていて、それが防腐剤の役割もしているみたいで、だいぶ新しく見えました。
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それにしても、どの建物も色使いがとても鮮やかできれいでした。
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そして、お寺には欠かせない鐘↓↓
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しかし、この鐘はこのお寺のオリジナルではないようで、オリジナルのものは日帝時代(韓国の方の解釈では、いわゆる日本の植民地下だった時代)、国内の金属という金属は没収されてスクラップにされていた時期に、お寺のオリジナルの鐘も一緒に没収されてしまったようです。
なので、ここのお寺に今ある鐘は、その時代の混乱が終わったのち、どこかで拾ってきたもので、姿かたちから推測するに、もともとは中国のものだったといわれています。
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さすがに口を漱ぐ気にはならなかったですが、こんなのもありました↓↓
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そして、これまたなんとも韓国っぽいなぁと思ったのが、ATM↓↓
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お寺の中にATMって…ちょっとシュールでした。
こちらはテンプルステイの宿舎らしき建物↓↓
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今回特別に入れていただいた非公開の建物
さて、今回「伝燈寺」には、韓国観光公社様主催のブログ記者団活動の一環としていったのですが、普段は一般非公開となっている箇所にも入れていただきました。
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ここはもともとは書庫だったようで、国内に4つあった朝鮮王朝時代の大切な王家家系図などが保管されていたようです。
特別にここだけ隔離されるように塀で囲われた中には、左右に2つの建物があり…
大切なものを保管していた場所らしいですが…
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現在、建物の内部はモダンなギャラリーへと変貌と遂げていました。
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つい先日も、ここで催し物が開かれていたようで、アートピースが飾られていました。
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小高い丘の上にあるこの2つの書物庫から見下ろす街…↓↓、眼下には川が流れているように見えましたが、対岸は近くとも、どうやら海峡とのことですので、川ではなく海のようです。
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ここまでで「伝燈寺」のツアーは終わりですが、とにかく落葉樹の紅葉真っ盛りで、松など針葉樹や常緑樹とのコントラストで、境内どこを歩いてもとてもきれいでした。
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ここはお寺の敷地内にあるお茶屋さん↓↓
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お寺の散策に疲れたら、ホッと一息、韓国茶をいただくのも良さそうです。
伝燈寺…まとめ
春は新緑で…、夏は青々とした感じで…、そして秋は紅葉…、冬は雪景色で…なんて、春夏秋冬どの季節も楽しめると思います。
ソウルからは日帰り圏内なので、韓国には何度もいらしている方で、1日くらいちょっとソウルから観光旅行に…とお考えの方や、テンプルステイを楽しみたい方などにもおすすめの観光スポットです!
また、歴史に興味のある方はもちろん、そうでない方も自然の中でリラックスするにはとてもいい場所でした。
[char no=”1″ char=”日本人OL@韓国”]今回、伝燈寺には韓国ブログ記者団活動の一環として連れて行っていただいたのですが、歴史に疎い私はきっと日帰り旅行の行先として、自分では選びだせない場所だと思います。なので、今回はとてもいい機会をいただきました。韓国観光公社在韓日本人ネットワーク様、ありがとうございました!
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日米韓行ったりきたりしながら会社員しています。