先日「兼業主婦上司の家にお呼ばれしてタットリタンを一緒に作った!」という記事を書いたのですが、その上司のおうちでいただいた부각(ブガッ)というおかずが、ふつうは面倒くさくてなかなか手作り부각にお目にかかれないと聞いて、記事にすることにしました。
韓国料理のパンチャン(惣菜)の一つ、ブガッとは…
韓国でも日本同様、海苔が一般的に食べられていて、海苔のパンチャンもたくさんあります。
また、ごま油と塩で味付けされた韓国海苔といえば、日本人が韓国旅行に来て買って帰る韓国土産の代表格でもありますが、先日、そんな韓国海苔を使った珍しいパンチャンをいただく機会があったので、綴ります。
これが、調理前のブガッ↓↓
この状態までにするのが、とても面倒くさいそうで、最近では誰も作りたがらないとのことでした。
簡単に言うと…
- 海苔の表面にもち米で作った糊を塗る
- そのうえに海苔を重ねる
- その上にさらにもち米で作った糊を塗る
- そしてさらに海苔を重ねる
という工程を繰り返し、海苔の層を3層~5層程度にします。
なんだか、つくり方を日本語で説明しようと思うと、海苔糊いって、ダジャレみたいですが、私はいつも通りマジメです。
そして最上層の海苔の表面にもち米で作った糊を塗ったあとに、ゴマを散らします。
食べ方は軽く揚げて食べるのが一般的
そのままでも食べられないことはないですが、この上司の方は軽く揚げて食べるのがおいしいと言っていました。
ちなみに、保存方法は冷凍でした。
まず、冷凍庫から取り出して、数枚の板状になったブガッを一口大に切ります↓↓
かなりパリパリで、すぐに割れてしまうので切るときに結構破片が飛び散ります。
が、韓国人上司は気にせずハサミでバリバリ切っていました。
そして、小さなフライパンにうっすらと油を入れて、揚げ焼きといった感じにします。
あまり油をドバドバ入れてももったいないので、上司の方はこのように小さいフライパンを使っていますが、揚げ油を常備されている方は、一気に何枚も普通に揚げてしまってもいいようです。
というか、そのほうが楽ちんです。
私たちは、数も少なかったので、小さいフライパンで1枚1枚揚げました。
熱した油にブガッの破片を投入すると、もち米の糊の部分がぷっくらと膨れ上がってきます。
ちょうど…歌舞伎揚げのような感じでしょうか…もち米がぷくぷくしてくるのがわかります。
もち米が焦げてくる前に、サッと油切りのために敷いたキッチンペーパーの上にあげます。
たぶん、時間にして片面ほんの数十秒ずつ…薄いもち米の層はすぐに揚がってしまうので、焦げないように注意が必要でした。
この作業を繰り返して、一枚一枚揚げます。
アップだと、こんな感じ↓↓
もち米の糊の付き具合にもよりますが、うっすらと海苔からはみ出してプクプクしています。
味は…、かなり香ばしくてパリパリとした触感で、また韓国海苔を普通に食べているのとも全然違っておいしかったです。
お好みで塩をまぶしたりするようですが、このままでも海苔のほんのりとした塩味があって、十分においしかったです!
チョン・テキョン 河出書房新社 2013-03-09
売り上げランキング : 21955
|
日米韓行ったりきたりしながら会社員しています。