韓国で部屋探し…毎年引越しする私が綴るお部屋契約までの8つのステップ

留学やワーホリ、就職など、韓国にいろいろな理由で来るかたがいらっしゃると思いますが、一番最初に「どうしよう…」となるのは、部屋探しではないでしょうか?

私の場合、韓国にきてから今住んでいる部屋で4件目の物件ですが、さすがに少しずつ不動産契約も慣れてきたので、韓国にて賃貸物件を借りるまでの流れについて、私の例をとって綴りたいと思います。

韓国で賃貸契約までの流れ

それでは早速…

最初のステップは、場所の目星をつけるところから始まります。

住みたいエリアを決める

まず、賃貸契約の話になると、どこがいいのか!をまず決めないといけないのは、韓国でも日本でも一緒です。

いろいろと通勤時間や学校の場所などによって、エリアを決めていくと思いますが、同じソウル市内でもエリアによって、全然雰囲気が違うので、実際に家を借りたいエリアに行って、昼間と夜の両方歩いてみるのがいいでしょう。

例えば…

江南

少し前に住んでいましたが、とにかく何でも徒歩圏内にほぼあって、近くてとても便利でした。

また、私にとって一番重要な通勤バスの本数も多くて、とても便利でしたが、会社からタクシーで帰る場合など、少し料金がかかってしまうので、残業するときに終バスの時間を気にしなくてはいけなくてそれが少し苦でした。

また、表通りに面していると、少しうるさい感じますると思いますが、夜遅くまで人がいるほうが安心する!なんて人にはおススメエリアです。

蚕室

このエリアも住んでみました。

いわゆるロッテ〇〇が密集している「ロッテ帝国」(私が勝手にそう呼んでいる)エリアではありますが、なかなかに住宅地なので、そこまでうるさくもなく、定住するにはいいかもしれません。

が、最近はロッテのすごく背の高いロッテーワールドタワーの無茶な工事のせいで、地盤沈下が進んでいるとのうわさが…

少し地価も下がったようですが、2019年に向け、新たに石村湖水の少し南側にも、地下鉄9号線が伸びてくるようなので、ますます便利なエリアになるのではないでしょうか。

江南区(カンナム)、瑞草区(ソチョ)と並び松坡区(ソンパ)は、江南3区(ここでいう江南とは、ハンガンの川の南側という意味合い)と言われる、みんなが住みたいエリアの1つだそうです。

新村

新村やハプジョンなど、2号線の北西のほうは、大学生も多く住んでいて、とても賑やかなところもあれば、韓国の下町的なリーズナブルに住めるところもいっぱいあるようです。

が、私が普段近づかないエリアでもあるので、残念ながら大した情報は持ち合わせていません…。

新村と同じような印象の場所が、建国大学の近くの建大入口駅の周辺エリアです。

そこも、大学生がたくさんいて栄えているのですが、学生街なので、リーズナブルに(狭小だけど…)住める物件がいっぱいです。

ブンダンなど、京畿道

ソウルへの通勤にもそこそこ便利なところで、京畿道のブンダンやカンギョというところもあります。

どちらも新都市と呼ばれる、つい最近開発されたところなので、ソウル市外ですが、お値段はかなり高めです。

その代わり、どの物件をとっても、すごく新しくて街自体がきれいなので、日本人の方にもおすすめエリアではあります。

(新都市…と、言ってもブンダンは開発され始めてから結構経っていますが、カンギョはまさに現在進行形で開発が進む新都市です。)

相場を調べる

さて、すみたいエリアが決まったら、そのエリアの相場を調べます。

私はアプリを使って調べましたが、大体韓国人の同僚に聞くと、同じように직방(ちくばん)か、다방(だばん)というアプリで調べているようです。

私も両方使いました!

どちらも似たような使い勝手ですが、掲載されている物件が若干異なるようです。

こちらは「ちくぱん」のスクリーンショット

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こちらが、「だばん」のスクリーンショット

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実際に下見をしてみる

すみたいエリアの下見は重要なのですが、これは韓国だから…というよりも、日本での物件探しのときと同じなので、省略します。

(それでも、特に韓国での生活がまだまだ慣れていない方は実際に昼間と夜…下見をしてみるのがおススメです。本当に本当に!)

不動産屋に行く

いよいよ住みたいエリアに確信が持てたら、その周辺の不動産屋さんに行ってみます。

その際に、インターネットやアプリで見た物件でよさそうなものを数件ピックアップしていくといいです。

ただ、たいていインターネットなどに広告が掲載されている物件はすでに成約済みであると考えた方がいいです。

インターネットはリアルタイムであるはず…などと考えがちですが、やはり少しタイムラグはあるようで、韓国のチョンセ物件はさらにその上を行くスピードで成約されていきますので、インターネットに広告が掲載されていても、すでにその物件は成約済みになっていることが多いです(経験談)。

(チョンセってなに!?と思った方はこちらもどうぞ⇒チョンセ?ウォルセ?韓国オフィステルの契約方式や管理費・光熱費などのお話)

なのですが…、実際に不動産屋さんに行ったときに、希望が伝わりやすいので、目安になる「こんなところに住みたいです」という物件の参考までに、私はいつも数件ほどアプリやインターネットの物件情報をピックアップしていきます。

あとは…不動産屋さんめぐりをしていると、よく見かけるこのような広告…↓↓

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このように不動産屋さんの窓に、A4プリントで空室情報がある場合は、もう少し可能性があります!

気になる広告を見つけたら、すぐに聞いてみましょう。

(もちろん、お客さんを呼び込むために、魅力的な物件(空室無し)の情報を張り出している不動産屋さんも多数ありますが…)

内覧

さて、気になるところを見つけたら、すぐ不動産に聞いてみて、まだ空いているようでしたら、内覧の約束を取り付けます。

気になるお部屋が完全に空室なのか、それともまだ人が住んでいるのかにもよりますが、たいていの場合即座に…少し間をおく場合でも、大体次の日か数日以内に内覧の約束を取り付けることができます。

それはそれは…どこの不動産屋さんでも、出来るだけ早く次の入居者を見つけたいところなので、そこはがんばってくれます。

本契約の前に、仮契約をする

内覧の後、本当に気に入ったら保証金の一部を払い、仮契約をします。

とにかく、このプロセスは「ここに入居したいです」との意思表示と、ということなので…「もうほかの入居者を探さないでください」のお願いです。

私は内覧をしたその場で、仮契約を結ぶことが多いですが、その場合は、チャチャッとスマホで駆り契約金の振込みを済ませます。

(1日の振り込み限度額が設定されている場合が多いので、不動産を探しているときは銀行に連絡しておいて、一時的に限度額引き上げをお願いしておきましょう。

いざとなったときに、ある程度まとまってお金が移動できないと、契約が白紙に戻される場合もあります。)

仮契約金を払うのですが、チョンセの場合は大体保証金10%請求されるところが多かったですが、1日の振込み限度額などの関係で5%ほど相当の金額しか振り込めなくても、次の日に残りを振り込んでね~といわれて許してもらえることもありました。

仮契約から本契約は、空室の場合すぐにでも…と言われますが、大体1週間くらいなら普通に待ってくれますし、他の何か特別な理由がある場合(今すんでいる物件からチョンセ保証金を返してもらわないと、次の物件の保証金が支払えない場合など)は、相談に応じてもらえます。

後は大家さんとの交渉次第です

また、ある不動産屋さんでは、仮契約の際に手数料も請求される場合もあれば、本契約まで待ってくれる不動産屋さんもあります。

家の持ち主と会う

前項でも触れましたが、何か相談事がある場合は大家さんと契約前にあっておくのがいいと思います。

が、特別な理由が無い限り(先方からリクエストがある場合もある…会いたいと)、会わなくても不動産屋さんを通して契約はできます。

いよいよ本契約!

実際に契約を結び、契約金を送金するのですが、契約書にサインをする際に、仮契約のときに払った分を引いた残金(10%事前に仮契約金として払ったなら残りの90%)を送金します。

日本でこんなに大金を動かして家を借りたり買ったりしたことが無いので、比較が出来ないですが、大体物件の下見から本契約まで、早ければ1週間ほどの間にすべて起きます。

月々家賃支払いをするウォルセの物件はたくさんあるのですが、最近はチョンセの物件が本当に少なくなってきているようです。

なので、実際に物件を見て、いいな!と思ったら、その日のうちに(その場で)仮契約する感じの勢いが必要です。

(特に若い人たちに人気のカンナム・ヤンジェ・ソチョエリアなどは本当に本当にチョンセの良い物件があったら即決する勢いが必要…)

入居

本契約が終わった後、いつでも入居できます。

入居後の手続き

転入届を近くの区役所や市役所でします。

そして、法的に「チョンセで私はここにすんでいます!」という届出をします。

そうしないと、何かあった場合(オーナーが破産しそうな場合など)チョンセの保証金が法的に守られないようなので、必ず期限内にしましょう。

私も会社員なので、平日時間を作るのはとても大変ですが、優先度はとても高いです。

不動産契約は詐欺も多いようなので(特に外国人との契約は…)ちゃんとおさえるところはおさえておかないと…。

後で後悔はしたくないので。

番外編

その他、不動産を借りるにあたって、韓国人同僚など他の方々から聞いた話をまとめてみました。

不動産屋選びのヒント

不動産を借りたり売買するのは、やっぱり怖いですよね…

私は怖いです。

なので、職場の同僚など色々な人に、韓国での失敗しない不動産屋さんの選び方について聞いてまわりました。

もちろん、みんな口をそろえて知り合い(か、知り合いの知り合いくらい)の不動産屋さんが一番良い!と言います。

やはり、面子を大切にする韓国では、知っている人を通して紹介してもらったり、仲の良い人に頼むのが一番なのですが、基盤が韓国に無い外国人はそれが難しいですよね…なので、その他の不動産屋さん選びの目安を聞いてみました。

すると、知り合いの…の次に多かったのが「入居したい建物の一角にある不動産屋さんのほうがいい」という答えでした。

というのも、どこの不動産屋さんでも、色々な物件の取引が出来るのですが、やはり建物ごとに“メイン”の不動産屋さんが居るようです。

そしてそのメイン不動産屋は普通物件の1階に入っているのです。

そのような不動産屋さんがくっついている物件は、たとえ他の不動産屋経由で契約しようとしても、たいていそのメイン不動産屋さんを経由(中継)しての契約になる場合が多いようです。(←このメイン不動産屋が各部屋のオーナーさんたちを束ねている感じ。)

なので、そのような不動産屋さんでは詐欺にあいにくいよ!というのが、もっぱらの韓国人同僚たちのアドバイスでした。

詐欺にあってしまうときは、どんなときでもあってしまうもの!と考える私ですが、色々な人と話してみたのをまとめると、たいていの場合「あなたが借りるような、たかだか数億ウォン程度の物件(というか一間?一部屋)で、手間隙かけて詐欺なんてわざわざしないでしょ?何十億何百億の物件取引のときに心配すればいいのに…」という感じのことをいわれました。

ですが、それでもやっぱり不動産契約は慣れないし心配なので、借りたい物件の1階に入っているメイン不動産屋さんに行くようにしています。

チョンセ保証金を銀行から借りられる物件もある

住宅を担保にチョンセの代金を(全額じゃないにしろ)銀行から低金利で借りられる場合もあります。

ただ、外国人である私たちにとってはあまり関係の無い話かもしれません。

契約の途中で出たくなったら

大体チョンセの保証金1億ウォン(1千万円相当)の物件で4~50万ウォンだそうです。

と考えると、短期契約を探すよりも、契約を途中で破棄するほうが安上がりな場合もあります。

(ただし、最初に保証金が準備できる場合に限ります)

また、大家さんにいやな顔される場合ももちろんあるのはしょうがないです。

韓国の物件について⇒オフィステルとは…韓国の不動産ワンルーム/アパート/ビラとの違い

[char no=”1″ char=”日本人OL@韓国”]本件、韓国のブログ記者団の一員として、テーマ記事投稿をしています。

今回のテーマは「韓国生活、韓国旅行お役立ち情報!」。

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ABOUTこの記事をかいた人

Holo holoとはハワイ語で「ぷらぷらお散歩」という意… 将来ハワイでホロホロするのを夢見ながら、現在は韓国でOLやってます。このブログでは、旅行や出張で行った先のことや海外生活で気づいたことなどを綴っています。