私は、韓国の会社に入る前、延世大学の語学堂に1学期間通っていました。
そのときは、まさか韓国にこんなに長期間滞在することになるとは思っていなくて…だいぶテキトーに過ごしていましたが、語学堂は楽しくて毎日行っていたのでした。
1学期間の短期留学のつもりだったので、そのあと韓国の企業への入社時点では韓国語は完璧!というわけではぜんぜん無かったですが、今思うと、延世大学語学堂にて韓国語の基礎をしっかり教えてもらったから…の、今があると思っています。
当時のことを思い出しながら、色々と私の実体験を綴ります。
延世大学の語学堂に決めた訳
韓国語を習おうと決めたときに、色々考えましたが、私はやっぱりかなりしっかり目に勉強が出来そうだ…というなんとな~くな理由だけで、韓国語塾(ハグウォン=学院)ではなく、大学付属の語学堂に通うことに決めていました。
そしてこれはもう、好みの問題としか言えないですが、私の場合はあまりリサーチする事もなく、知名度だけで
- 延世大学
- 梨花女子大学
- 高麗大学
付属の語学堂にしようと決心していたのでした。
理由は単純で…これまた「なんとなーく、ちゃんとしていそうだから!」
1年とか留学する時間がとれる学生の方なら、リサーチもちゃんとして、自分に合っていそうな学校をじっくり吟味する! というのもアリかも知れませんが、私のように、1学期だけ…などの場合、慣れる前に終わってしまう可能性の方が高いかなーと思い、 完全に直感で、ちゃんとしていそうな語学堂3つに絞りました。
考え方はそれぞれなので、短期だからこそ、吟味して行きたい!というのもあると思います。
そんなときは、大まかに2種類…
- 勉強をとにかくしっかり、短期集中でみっちり型
- もはや文化交流がメインで、韓国語は…ほどほどに…
の2つに分けられると思います。
そして私のイメージは…
- 前者は語学堂
- 後者は語学院
な、感じです。
とにかく、私は短期でしっかり勉強したいけど、ちゃんとしたところならあまりこだわりが無い… といった感じで、完全に知名度だけで選びましたが、とても楽しい語学堂生活を送ることができました。
延世大学語学堂に通ってみて
よく、大学付属の、特に延世などの有名語学堂は日本人の割合が高い…とも聞いていたのですが、 私の通っていた時点では、クラスに日本人は三分の一程度でした。
レベルは1から6まであり、ハングルすら読めない私は当然1からのスタートだったのですが、日本人にとって韓国語はハングルさえ読めてしまえば、文法も似ているし、漢字のある単語は発音も何となく予想できて、とても取っつきやすい言語だと思いました。
結構みなさんレベル2ぐらいを終えた時点で、意志疎通は一通りできるようになり、レベル4になると、日常生活で遭遇する問題も、大抵は自力でなんとか解決できるようになるようです。
私はビザなしの渡航でしたので、レベル1だけ終えて語学堂をやめましたが、延世大学の語学堂では、成績により連続した学期で次のレベルを受講する際、奨学金が出るようで、レベル2の受講を迷っていたときに、 「レベル2受けたら奨学金出るから戻っておいで?」
と、言われました。
日本人の方は、もともとまじめな方が多いのと、韓国語と似ている日本語ができる分、テストで高得点がねらいやすいと思います。
韓国での滞在費の大部分を占める学費を節約できる良いチャンスですので、やる気のある方はねらってみたら良いかも!です!
現在(06.2015)奨学金には2種類あって、どちらも連続で2学期以上受講が前提で、受講中の級の成績により、次の級を受講時に学費が
- 30%、もしくは
- 50% OFFになるようです。
でも、2学期以上連続での受講が前提なので、ビザなしで1学期間だけ通う予定の学生さんにはあまり関係ないかもですね…。
保険のこと
ビザの他にもう一つ忘れてはいけないのは、保険の事だと思います。
延世の語学堂に言語留学の場合は、学校が保険のお世話までしてくれるということはありませんので、個人で海外渡航向けの保険に入られることをおすすめします。
あまり、神経質になることはないですが、万が一の場合もありますので、渡航期間・目的にあった保険を探して、渡航前に加入しておくのが良いと思います。
ちなみに、会社員になってから分かったことですが、韓国も国民保険に入っていると病院の診察料は安いのですが、歯科は別なようで、歯医者さんはかなり高額になることもあります。
1学期の短期だけでも留学予定があるのでしたら、日本で歯の治療をしていくことをおススメします。
私は韓国在住なので、韓国の歯医者さんに通っています…そして韓国滞在中に歯列矯正にも挑戦…そのときの記録はコチラ⇒韓国で歯列矯正
さいごに語学堂選びについて
と、少し話は脱線してしまいましたが、結局どこの語学堂に行っても、ちゃんと勉強する人はちゃんと勉強するし、遊んじゃって出席もままならなくなる人もいるし…ということは変わりません。
しっかり授業を受けて、自分でも積極的に勉強するようにすれば、どこの語学堂に入っても、ちゃんと韓国語は上達するでしょう。
それはもう、最後は本人次第です。
そんな中でも、私が延世に行って良かったなと思うことは、
- 周りに飲食店がたくさんある(コレ大事!)
- 新村は場所柄韓国語学習をしている人が多く、交流会もたくさん
- 日本人は若干多いけど、似たような境遇の人に会う可能性も高く、共感のできる友達ができた
- 韓国語の勉強はしっかり!
- 先生の質が一定
- 奨学金制度がある(短期すぎて利用できなかったけど…)
などなど…長期滞在を考えれば考えるほど、延世の韓国語学習環境は良かったと思います。
私のように短期留学だとしても、延世大学語学堂でよかったな~と思うことはたくさんありました。
また、私の場合は就職したので、その後も韓国生活がずっと続いているのですが、最初に韓国語の基礎をしっかりと語学堂で教えていただいたので、その後の我流での学習にも違いが出てきていると思います。
最初から我流でも、やる気と根気さえあればどんどん上手になるのだと思うのですが、最初にジャンプスタートを切れたことは、その後の弾みになり、本当に良かったと思います。
ただ、やはり語学堂でできた友達は、しばらくすると帰ってしまうので、長期滞在を考えている場合は、語学堂に居る間に、言語交換などで延世大学の学生さんの友達をつくったり、課外活動や自力で友達の輪を外に広げておくことをおすすめします。
ところで…韓国語独学勉強法について←是非こちらの記事も参考にしてみてください!
ただ単に韓国語がわかるようになりたい!という場合は、別に高い授業料を払って語学堂に通わなくても大丈夫です。
独学で韓国語が読めるようになる勉強や、聞き取りの勉強をするほうが、はるかに安上がりだし、近道かもしれません。
日米韓行ったりきたりしながら会社員しています。